リスク管理

リスク管理に関する基本方針

本資産運用会社では、本投資法人の資産運用業に内在する種々のリスクを正確に把握し、これが実現することにより生じ得る損失を適切に管理することが投資者保護に繋がることから、リスクの所在およびリスクの種類・特性を理解し、リスクの種類毎に管理を行うようリスク管理態勢を整備しています。
リスク管理においては、リスクについて将来的に発生するおそれのある損失の可能性又は期待収益若しくは目的達成の不確実性と定義し、本投資法人の資産運用に際して、リスクを識別し、発生可能性と影響度を分析し、各リスクに応じて適切に対処するための方針を検討し対処することを基本的な考え方としています。

リスク管理体制

本資産運用会社では、本投資法人の資産運用におけるリスク管理の基本方針というべき「リスク管理規程」を制定し、また、運用リスクには「運用リスク報告規則」を、事務ミス等には「事務リスク管理の基本方針」と「リスク事象記録書の運営要領」等の社内規程類を定め、さらにリスク管理(リスクの把握、分析・評価・モニタリング・リスク軽減のための対処活動の実施および検証)のため「リスクモニタリング・シート」を活用して、リスク管理を実施しています。
取締役会は、リスクとその性質等を認識したうえで、適切なリスク管理態勢の整備を統括します。また、コンプライアンス室長をリスク管理統括責任者とし、各部署の部室長は自部署におけるリスク管理責任者として、各リスクの性質等を認識し適正な管理方法を策定したうえでリスク管理を実施します。

<実績>

  • リスク管理実施回数: 2回(2023年度)

外部委託先の管理について

本資産運用会社は、事務の外部委託を行う場合であっても当該委託事務にかかる最終的な責任を免れるものではないことから、本投資法人の投資主利益の保護及びガバナンスの健全性を確保するため、選定した外部委託先に対する適切な管理を実施します。

<実績>

  • 外部委託先(PM等)に対する継続評価の実施率:100.0%(2023年度)

BCP対応

本資産運用会社では、スポンサーであるみずほ信託銀行株式会社の「事業継続管理の基本方針」に則り、親会社であるみずほリアルティOne株式会社とともに「ビジネス・コンティンジェンシー・プラン(BCP)」を策定することで、大規模自然災害、テロ、パンデミック等の発生によっても事業継続が困難な状況に陥らないよう努めています。また、BCPの実効性を高めるため、みずほリアルティOne株式会社が実施する災害発生時における役職員の被災状況と安全を迅速に把握するための安否確認、及び防災意識の向上のための本社ビルにおける避難訓練などに本資産運用会社も参加しています。

<実績>

  • 安否確認訓練の実施回数:2回(2023年度)
  • ビル避難訓練の実施回数:2回(2023年度)

サイバーセキュリティ

システムが安全かつ安定的に稼働することは、投資市場からの本資産運用会社に対する信頼の確保及び適切なガバナンスの確保のための大前提であり、システムリスク管理態勢の充実強化は極めて重要です。そこで、本資産運用会社の取締役会をはじめとした経営陣はサイバーセキュリティの重要性を認識し、本資産運用会社の親会社であるみずほリアルティOne株式会社との業務委託契約に基づき、同社へサイバーセキュリティに関する業務を委託し、以下のような対策を講じています。

サイバー攻撃の侵入を許さない体制(システム設定)
サイバー攻撃の侵入を許さない体制(利用者教育)
サイバー攻撃を受けた際のダメージの最小化を目的としたバックアップ・システム構成

<実績>

システムリスクに関する訓練の実施回数:標的型メール訓練を2回実施(2023年度)